創業以来何も変わらない喫煙できる喫茶店。薄暗く閉ざされた空間は昭和のスナックさながらだ。今が何時なのかもわからない、時間の流れに取り残されたようなこの喫茶店で、自分と向き合ってみては?
こんな人にオススメ
・レトロが好き、キラキラ系は苦手
・純喫茶のランチが食べたい
・時代の変化についていくのがしんどい
お店へGO
先日の那覇出張で、牧志2丁目の「沖縄の風」というお土産屋さんを出て、チェックインまでに1時間ほどあったので、どこかでお茶をしようと思い立った。私の頭に抱える膨大な那覇データから選ばれたのは・・ずっと気になっていたけどなぜか機会に恵まれなかったあのお店。
昭和のまま時代が止まっている、喫煙可能の純喫茶。いや、もちろん私は非喫煙者で有り、煙たいのは苦手を通り越してイライラしてくる。しかし、この時代になお、開業当時から何も変わらないというのを売りに商売を続け、地元の人に支持されているお店・・・どうしても好奇心の方が勝ってしまった。
お店は平和通り商店街をひたすらまっすぐに進む。
すると訪れるY字ポイントを左へ進む。
なかなか個性的な衣料品店があるのだが、付近に喫茶スワンの看板が確認できる。
地元のマダムやおばぁが着るのかな!?
看板が多い。個人的に胃は青地に赤文字でスワンと書かれた看板が好きだ。↓
扉にはポスターが貼られている。読み上げよう。
深まる時間。
オープンより48年。
なにも変わらない。
そんな、空間の中で至福の時を過ごすのも悪くない。
生き方が、ひとつ深まったと感じるのはこの時間のせいかもしれない。
階段を登り切ったところにも、また看板。やたらと多い気がする。
入り口の扉は開いていた。そして衝撃の店内の様子・・・
中心にぐるっとカウンター席があり、周りにボックス席がある。テーブル席とは言わず、あえてボックス席と表現した。
薄暗い店内には、窓もない。まるでスナックだ。タバコの煙が店内に充満していた。換気設備もあまり効いていないようだ。決して良い環境とは言えない。
奥に漫画が置いてあるようだ。
なんなんだここは・・・
心地よいBGMが流れ、「いらっしゃいませ〜」という優しいママの声。
今は令和だというのに、昭和の香りしかしない。良くあるレトロ系とも違う、ホンマもんのレトロ。ここは竜宮城なのか?
とんでもないところに来てしまったような気がしたが、それを楽しんでいる自分もいた。
メニュー
メニューを開くと、まずランチメニューが出てくる。インスタフォロワー様にも言われtが、カツカレーが名物らしい。しかも、アイスコーヒーorアイスティー付で700円というのだから、お得だ。
カツカレーの他には、生姜焼き定食、とんかつ定食、さんま定食、ポークたまご定食、魚フライ定食、サケ定食。
以上がランチメニュー。
そして、ランチタイム以外でも、↓こちらの食事メニューには、コーヒーorティーが付くらしい。
ナポリタン、カレースパゲッティー、カレーライス、バターピラフ、野菜サラダ(トースト付)。
そしてサンドウィッチ各種。
ミルクセーキもあるー!!
感想
ランチは済ませていたので、アイスコーヒー(400円)を注文した。今思うと、700円円のランチを注文するといかにお得かが分かる。あと300円払えば、カツカレーが食べられたのだ。
私はボックス席に座った。隣のお客さんが1組、タバコを吸っていた。この薄暗い店内に水槽が煌々と光っており、ものすごい存在感だ。計算されて置いたのだろうか?だとすれば大成功だと言える。
アイスコーヒーと、巨大なガムシロップ。私はブラックなのだが、この使わなかったガムシロップはどうするのだろうか?捨てるのであれば勿体無いし、使い回すとしたらそれも微妙だし。
喫茶スワン。実に不思議な体験をした気持ちになった。国際通り周辺には現代的なキラキラしたお店が多いのだが、一本入った裏通りや商店街には、昭和のまま時が止まったようなお店も多数ある。その中でも喫茶スワンはあまりにも衝撃だった。
目まぐるしい現代社会において、何も変わらないというのがある意味貴重かも知れない。少し立ち止まって見ても良いのかなと考えさせられる純喫茶だった・・・
店舗情報
店名 | 喫茶スワン |
住所 | 〒900-0013 沖縄県那覇市牧志3丁目5−1 2F |
電話番号 | 098-862-6805 |
営業時間 | 11:00〜20:30 |
定休日 | 日曜日 |
アクセス | ゆいレール「牧志駅」から徒歩8分 |
駐車場 | 無 |